酒びたり(サカズキバツバキ)


 
中央部がへこんでお酒を受けられそうな葉っぱのサカズキバツバキ、花はラッパの筒咲き、
ラッパ呑みするか杯でいただくか迷う人がいるかもしれません。

この椿さん。変わっているのは葉っぱや花だけではなくて染色体数。
椿の染色体数は2n=30で三倍体で3n=45ですが、この椿は44の異数で結実しません。

海援隊の武田鉄矢は ♪母に捧げるバラード♪ で、                                  
「父ちゃんがあの日酒ば飲んで帰ってこんかったら、お前のごたあバカ息子はできとらんかったとに」・・・と歌ってますが
毎日が酒びたりだったらサカズキバツバキってことでしょう?


椿の花を愛でながらの宴は趣がありますが、杯の発想と葉っぱの大きさの関係はどうでしょう。
たとえば富有柿の葉っぱの方がたくさん注げて嬉しいけれど、優雅さが足りません。
これじゃ杯というより丼で、単なる酒盛りになってしまいます。
その丼に溜まる雨水はまとまって落下するため地表に穴を開けます。この樹の下の雨宿りは風が吹いたら最悪です。
 


また次の、ハマヒサカキの場合は少し小さすぎて飲んべえには物足りません。
それにそのままでは酒がこぼれてしまうのでひっくり返した杯になってしまいます。
                              やっぱりサカヅキにするのは椿しかなさそうです。
 

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