実というか花というか(オオイタビ)


春のオオイタビの実というか?花というか?

オオイタビはイチジク(無花果)の仲間だというので、割ってみると


緑の部分は雄花、そして紅の部分が雌花です。
受粉はイチジクコバチという小さな蜂が関係しています。
まずコバチは緑の先のところから入って中に卵をうみます。
孵化(ふか)した幼虫はここで成虫になって、出てくるときに体に花粉を付けてきます。
そして別の花に卵を産むため飛んで行って体に付けた花粉を付けて、受粉させます。

コバチの侵入と脱出にはタイムラグがあるため、実には2種類あります。
今回のように雄花と雌花が入っている実はコバチを次の世代に繋ぐため、冬を越します。
オオイタビが自分の種子づくりだけの実には雌花だけしかはいっていません。
コバチが中に入っていないため熟すと食べられるようです。

半年すぎて秋の彼岸の頃にもたくさんの実をつけていました。
少し、熟しかけの黄色っぽい実と青い実があります。
 若い実では雄花も雌花も未成熟のよう。
どうなんでしょう。卵が産み付けられているのかな!?

 




オオイタビの名前はイタビカズラより大きいということですが、葉の大きさは環境にもよります。
オオイタビの葉っぱの先が丸く(左画像)、イタビカズラの葉っぱの先が尖って(右画像)いることで見分けられます。
オオイタビ イタビ


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