

薄むらさきの花はハマナタマメ 蔓がどんどん伸びています。
その向こうに見えるのは橋杭岩です。

橋杭岩は弘法大師が天邪鬼(あまのじゃく)に、朝までに大島まで橋を架けられるかどうか賭けをして、
負けそうになった天邪鬼のニワトリの鳴きまねで、
弘法大師はタイムアップと勘違いし、作業途中の橋杭のみが残ったという地元伝説の橋の下部工です。
弘法大師でも架けられなかった橋が20世紀最後の年の1999年に完成しました。
串本と離島大島を繋ぐくしもと大橋です。


景観との調和した290mのアーチ橋で、380mのループの取り合わせがとてもきれいな橋です。
橋のたもとに2000年田中賞のプレートが・・・。

石碑には串本節の歌詞が
三番の歌詞は ♪♪一つ一つ橋杭立てて 心とどけよ串本へ アラヨイショヨ〜イショヨイショ ♪
昔の人は鳥のように海を渡ることができたらと思ったことでしょう。
下段は潮岬から沖合に伸びる橋杭岩と、大島から見た途中で途切れた橋杭岩
大島の人々にとっては弘法大師の伝説とともに、残酷な風景だったでしょう。

橋杭岩を見つめるハマナタマメはどんどん伸びて、この橋杭の上を繋いで渡ろうとしていたのかもしれません。
きっと弘法大師は上部工をハマナタマメに託してタネを播かれたんだと思います。
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