来迎寺(雨を呼んだシャチ)


来迎寺は和歌山駅東口からすぐ近くの和歌山市太田に在る浄土宗のお寺です。山門にシャチホコが見えます。
   
シャチは浪を起こして雨を降らす想像上の海魚。
水を呼ぶと言われるシャチは意味深です。。
    
鬼瓦が新しく、最近の普請のようです。

京海津(カエズ)には火難を逃れる浪模様
   獅子の留蓋もきれい。

境内にある石碑には太田城跡と刻まれています。

境内にある太田城跡の石碑。
紀州太田城は備中高松城や武蔵忍城とともに秀吉が水攻めを行った城。ここら辺が本丸だったとのことです。

天正13年(西暦1585年)秀吉は自分に従わない根来寺そして太田党に侵攻します。自ら率いた6万の大軍で根来寺を焼き払い、太田城には水攻めです
和歌川(大門川)の水を堰き止め、城の周囲300mに僅か6日で堤防を築き、水を入れたのですが、その時数日間大雨が降ったこともあり、太田城は浮き城のようになったと言われています。
そのため、1ヶ月で降伏しています。

太田城の大門は現在、和歌山市橋向丁の大立寺に移設されています。(和歌山市指定文化財〉

和歌山駅東口にある太田城主「太田左近の像」と、自害した中心人物50余名の墓(小山塚)が近くにありました
 
2010年10月に和歌山県民文化会館で演じられた「水に浮かぶ城ー太田城・最後の戦いー」のポスター


われらには、われらの神がある。
10万の秀吉軍に対峙する太田勢5千、
紀州者の意地が炸裂する。