喰い虫(マツノマダラカミキリ)

 
「松喰い虫」と言われる
マツノマダラカミキリです。
羽化した成虫が松の若枝の樹皮を食べる習性(後食という)があり、
これがマラリアカがマラリア病原菌を人から人へ運ぶのと同じように、
松枯らしの原因であるマツノザイセンチュウを松から松へ運ぶことで松枯れが拡がります。
     

 〈マツノマダラカミキリにそっくりトガリシロオビサビカミキリ

 ゾウムシタマムシも昔は松喰い虫と言われていましたが、現在は疑惑が晴れています。

(上段左からマダラメカクシゾウムシ、コブヒゲボソゾウムシ、ウバタマコメツキ、オオクシコメツキ 下段左からタマムシ、ウバタマムシ、クロタマムシ、マスダクロホシタマムシ

 マツノマダラカミキリにしてもマツノザイセンチュウが輸入木材に潜んでアメリカからやってくるまでは松喰い虫ではありませんでした。

 松喰虫が北の方へ拡がり、マツタケはますます遠くなりつつあります。
 マラリアやデング熱も地域が拡大しつつあると言います。病原菌を媒介する昆虫たちの活躍を地球の温暖化が応援しています。

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