 
翅の紋はその位置で呼び方があります。
だいたい翅の中央当たりにあるものを腎状紋と言い、クロクモヤガはハート型の腎状紋です。
薄黄色で縁取られてくっきりですが、翅が重なってハートが一つしか見えないこともあります。
このクロクモヤガと同じハート型の紋様は昔から神社やお寺、瓦や家具などにも使われています。
猪目(いのめ)と言って火伏せの神さまの猪の目をモチーフにした紋様です。
こんな紋様を持つ蛾はたくさんあるのですが、
クロクモヤガは年1化、春先に現れたあと、夏眠した後秋にまた現れます。
そのため、クロクモヤガの猪目(いのめ)紋様との遭遇はラッキーハートです。
今年はイノシシ(亥)年、この切り抜きは猪目になっていませんが、
耳をハート型にして猪目ならず猪耳にしてみました。
また、猪の子供はウリ坊と呼ばれ、そっくりで区別がつかないウリ二つの例えですが、
内に秘めた個性を認めてもらえるような一年であればと、世界中に二つと無いウリ坊達を付けました。
そして、もちろん毎年最初のページを飾ってくれるのが義妹の編み人形です。
今年も可愛い!!
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