毎年の試練(オニバス)

県植物公園緑花センターの入り口ゲートからすぐのところにちょっと大きな水槽がありますが、覗いてみるとトゲだらけの葉っぱが浮かんでいます。
前所長が種子から育てたオニバスです。

〈レッドデータブック絶滅危惧U類 〉

当時、種子を採取したという溜地に行ってみましたが、水面がビッシリヒシで覆われて
オニバスは見つけられませんでした。
オニバス自身も水面を覆いますが、オニバスは一年草。毎年まいねん競争に勝つのは試練でしょう。
オニバスの種子はこのようなことを想定し、数十年休眠できるといいますが・・・。

〈左画像;池面を覆うヒシの葉っぱ〉
〈右画像;貴志川町平池のオニバス〉

前所長が撮影していた当時のオニバスの画像です。
自分が優占種になったオニバスに、
赤い花が見えますが、水面を覆う最大1.5m〜2mほどになる大きな葉っぱを水中から突き破って咲かせます。
〈なお、オニバスの花の主体は水中に付ける閉鎖花で、G前所長が採取したのはこちらの種子です〉


紀ノ川市内

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