あの時の古米・古々米(イヌクグ)


 
四方に開いた穂のイガイガの米粒みたいな一つひとつがイヌクグの種子です。来年もたくさんの芽生えがあることでしょう。
このイヌクグを絶やそうと結実前に一生懸命草引きをするのですが、翌春にはまた生えてきます。
どうやら種子の休眠にはラグがあるようで、発芽勢を保ったままの古タネや古々タネになる種子があるようです。

ちなみに、戦後を経験した父は、畑を水田にかえるだけではなく、収穫したモミは全て
倉の中に据えたドラム缶のような金属ケースに入れて蓋をする密閉保管でした。
そのため、新米が食べられるのは味見分だけで、貯蔵残りの古米がしばらくつづきました
モミは貯蔵庫下部の戸を開けると出てくるので、その都度もみすりし、味や粘りは変わらなかった記憶です・・・。

あの時の古米・古々米は、次の春の種モミとして使っても多分大丈夫だったかと思われます。

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