「イ」(ホタルイ)
「クレイオ」はギリシャ神話の「海の天使」。 秋の田んぼの黄金の海のホタルイは蛍のいるようなところのい草の意。
流氷の妖精「クリオネ」のように、ヒラリヒラリとは動かないけれどそっくりなホタルイです。
冬に枯れた茎が残るカンガレイは、 ホタルイに比べて全体的に大振りで、柱頭が3ツ以上有りちょっとクリオネとは呼びにくい。 ホタルイやカンガレイは茎の途中に花序を付け、 また、葉は退化して茎の根元で鞘となっている。 だから光合成は緑の茎のみで非常に効率よくおこなっていることになる。
このページは全てカヤツリグサ科ですが、どれもこれもはっきり茎の頂上にボンボリが付いてます。 〈左;イヌクグ 右;ヒメクグ〉
左のアゼガヤツリには柄が付いてます。 右のサンカクイも花序に柄があり、カンガレイなどと区別できます。
花序の先ッポの髭は、雄しべで、雌しべが枯れて褐色になったころに伸びてくる雌性先塾植物です。
茎が丸いのがフトイ。 先端にしかも柄が付くので見分けられます。 このことからカヤツリグサの仲間だってこともわかります。
大きなもので高さ2m、太さ10mmほどだから、太いといってもいイ草なのだから、 正しくはフトイではなく、フトイイと「イ」を二つ並べるべきかもしれない。