竜の吐息(ギンリョウソウ)

白っぽい姿に幽霊茸とも言われ、薄暗い森の中で咲いていますが、葉緑素を持たないため太陽の光は必要ありません。
キノコではなくて菌類から養分をもらう菌根植物です。

ギンリョウソウは銀竜草。
右画像では花弁に水滴が付き、鼻息が荒そうな馬に見えますが、
吐息をかけただけでも壊れてしまうくらいモロイ体と、
種子は吐息で飛んでしまう千粒で1mgという軽さ。

初夏に見つけるギンリョウソウは秋にもみられますが、こちらはアキノギンリョウソウといいます。
うつむき加減でしおらしそうですが、ギンリョウソウと比べて少し丈夫、枯れてもこの形がしばらく残ります。
ススキ等に寄生するのはナンバンギセル
ギンリョウソウに似ているけれど、
ポッと5弁に開いた口は、竜ではなくやっぱキセルでしょう。
万葉集では思草(オモイグサ)と詠まれるが、ちょっと踏んづけても折れないくらい丈夫。

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