喰うかい!?(ベニマダラ)

滝に打たれて修行をすれば、曼荼羅世界が体現できるかもしれません。
有田川上流のさがり滝では、曼荼羅ならず、紅く岩を染めるまだら模様をみることができます。
この紅色は紅藻類のベニマダラのフィコエリトリンの色。

 このフェコエリトリンが吸収する波長は500〜600nmは、緑のクロロフィルには吸収されないため、ベニマダラは林床に届く木洩れ日を利用できます。逆にベニマダラの生育を維持するためには、この木洩れ日環境を保ってやる必要があります。

 なお、曼荼羅といえば、高野山真言密教の開祖の空海(くうかい)ですが、喰うかいと言われてもベニマダラは食用にはならないと思われます。


さがりの滝の滝壺


近くの流水

白浜町日置川の支流城川のベニマダラは、道路沿いの湧き水で育っています。
ずうっと昔からここを通る旅人の喉を潤し続けてきた夏冬変わらぬ水温のきれいな水です。
ベニマダラは喰えへんけど、美味しく飲める水の証明です!!

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