歯並び悪るッ( ブダイ)


 ブダイは和歌山では祝いの魚
これだけを目当てに冬の礒釣りに毎日通っている釣り人がたくさんいます。
掛かった時の挽きはこの体型ですから重たいだけで激しくはないのですが、高級な酒の肴です。
刺身やフライなどでも美味しく食べられるようですが和歌山ではもっぱら煮付けです。
正月には姿のまま煮て定番の一品となります。
礒の魚は大きな鱗で守られていますが、もし傷ついてもすぐ生え替わるようです。

また、この煮付け、夜に全部食べられなかった時には
翌朝のこごり(煮こごり)も楽しみです。プリンプリンをご飯の上に載せるとじわーと溶けていきます。
 


ところで和歌山ではブダイをブダイとはよびません。イガミと言わないと通じません。
イガミの由来はこの歯並び。
右に左に生えて、まるでイガミあった状態です。
 
イガミ釣りの餌は夏の終わりのホンダワラ、そして北風が吹き出すとや海老。
なんでも食べられるのはこの歯のお陰なのかな。
下段は礒に流れ着いたホンダワラ
ホンダワラにつられてイガミも打ち上げられないかな?



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