答えは「イエス」です。
有田川はの呼び名は
「暴(あ)れた川」からと言われます。
第1問でも紹介しましたが、有田川は、高野山から有田市までほぼ一直線に東から西に流れ、すぐ北にある紀ノ川と平行に走っています。
このことは有田川は紀ノ川と同じように中央構造線の地殻変動の影響を強く受け、
亀裂の多い崩れやすい地帯を流れていると考えられます。
昭和28年7月18日に死者行方不明1,000人を超える”7.18水害”と言われる大水害がありました。
その後も、梅雨や台風時の豪雨により、上流の森林が破壊され、毎年繰り返し洪水を引き起こしています。
平成15年の洪水の後には有田市星尾の有田川温泉「鮎茶屋」の前の河原に、川底から大きな楠の古木が現れ、
ビックリさせられましたが、古代の洪水により森林が埋まり、また洪水により掘り出されます。
有田川町出の田殿丹生神社には川底から掘り出された楠の大木が御神木として祀られています。
このような荒れた川を治めるため、ダム(二川ダム)などの河川整備とともに、
上流部の森林には治山事業等により森林整備がすすめられてきました。
二川ダムと平成23年9月に崩壊の発生直後の森林〈現在復旧工事中〉です。
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