臭くな〜い(クサギ)
夏の終わりころには陽の当たる土手や、石垣の間など、 クサギが、甘酸っぱいような香りを放っています。 葉を揉むと独特の臭いがあることからクサギと呼ばれますが、臭いと言われる葉も、若葉のころに摘んで揉み干しておくと美味しい山菜に変わります。 クサギの香りは食欲の薫りです。
〈石垣に多いのは日光に当たった根から萌芽する性質があるため〉
白い花弁と赤い萼の対比がきれいです。 右のように白っぽい種類(ショウロクサギ?)もあり、 また、タマバエに寄生されて、葉っぱが膨らんだものもあります。
クサギの学名にもなっていますが、クサギの花は右のように 三分枝(trichotomum)するのが特徴。
花が終わったあとの実は、 秋の陽のなか反り返った萼の真ん中で輝いています。