象さんじゃ(ヒル)


ナメクジのような体がずいぶん長く伸びて、次のつかまるところを探してブラブラ体を揺らしています。
小さくて、白っぽいハナビルと呼ばれるヒルのようです。
魅惑的な透きとおる体や、面白い動きをしていますが、
これが住んでる谷川で顔を洗ったり、水を飲み込むと、鼻や喉に吸い付き血を吸う怖い存在です。
当初ハナビルということで同定していましたが、体色が乳白色で茶色の帯模様が背中に連続する特徴は
シナノビル
ハナヒルは背中に茶色の模様が出ず、成熟したときの体色は黒色、暗緑色とのこと。
〈京都大学大学院 理学研究科 動物学教室動物系統学研究室 中 野  隆 文 先生ありがとうございました。〉

ハナビルより大きくて、衣服の隙間から忍び込んで血を吸うヤマビルには、背中にきれいなラインがみえます。
太い方の足裏と細い方の口の吸盤でくっつき、移動はシャクトリムシと同じ行動です。

最近ヒルやダニが増えてきたように思いますが、
山村で深刻な問題となっている獣害の増加と関係がありそうです。

水田や水路に棲み、通常は死んだ魚などの血を吸っているチスイビル
悪い血を取り除く医療にも使われていたこともあります。
 ウマビルに訂正します。 ウマビルは非吸血のヒルとのことです。
〈京都大学大学院 中 野  隆 文 先生ありがとうございました。〉

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